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耳が遠い80歳のおじいちゃんの肩コリが改善したら・・老人性難聴のツボとは?

こんにちは!
鍼灸整体師の山本です。

治療中に困ってしまう患者さんランキング・ベスト3と言えば?

1位 話し好きの人
2位 耳が聞こえないお年寄り
3位 全く話さない人

女性はお話し好きの方が多いですが、
治療中ずっと話し続けてる患者さんは治療に専念できないので困ります。

耳が遠くて聞えないお年寄りや全く話さない患者さんも反応がないので治療が効いたかどうかが分かりませんw

まあ、それでも治療に通ってくれるんですから有難いことですね!

今日は、治療報告弟3弾!
耳が遠い80歳のおじいちゃんが治療後聞えるようになった例を紹介します。

耳が遠い80歳男性の肩こりを治療した結果?

80歳男性
既往歴:弱視(障害者手帳あり) 老人性難聴(耳元で大声で話さないと聞えない)
主訴:頑固な首と肩こり

3ヶ月に一度位来院する患者さんですが、とにかく耳が遠くて電話での予約も娘さんがしてくれます。

検査

・頸椎1番~2番を触診してズレや圧痛を確認
・肩(僧帽筋)の圧痛を確認
耳元で大声で「痛いですか?」に、気持良いと反応があります!聞えたみたい!
初診じゃないので簡単に確認しました。

施術

・頸椎~腰椎~骨盤の椎間関節を緩める手技を5分間
・首のツボ(風池)
・肩のツボ(肩井:肩外兪)
・耳鳴り・難聴のツボ(聴宮・翳風)
それぞれ左右両方に2本鍼を打って10分間置鍼

治療を終えて

治療が終わって「終わりましたよ!」といっても聞こえないので、身振り手振りで伝えて治療ベッドから起き上がると「あ~楽になった!」と、最近寝付きが悪かったけど今日はすぐ眠れそうだと喜んでます。

その後の会計の時に
(患者さん) 領収書もらえますか?
(私) はい、領収書きますよ!宛名は〇〇さんでいいですか?

(患者さん) はい〇〇お願いします!
(私) はい、了解しました!〇〇さんで発行しますね!

(私) え、〇〇さん、聞えてるんですか?
(患者さん) あ、本当だ~!先生の声が聞こえますよ!嘘みたいだね!

以上、治療後の患者さんとの会話でしたが
耳元で大きな声で話さなくても聞こえるようなったのです。

もちろん、まだ多少遠い感じはありますが、これだけ聞えるようになるとはまさに奇跡だと言えます!

次回来院した時はどうなってるのか? 楽しみです。

使用したツボの詳細

肩こりのツボ

・風池:後頭部の髪の生え際で耳の後ろのホッコリ出っ張っている骨の内側の凹んでる場所
すべての治療に必ず使用するツボで、首肩の凝り・めまい・自律神経系のも効果のあるツボです。
肩井:首の骨の一番したのホッコリ膨らんでる骨と肩先の骨を結んだ中間の当たり
肩外兪:肩甲骨の上角から少し内側で肩甲骨内縁
この2つのツボも肩こりには必須のツボです。

難聴・耳鳴りのツボ

聴宮:耳の内側で口を開けた時に出来る出っ張った骨のくぼみ
翳風:耳タブの裏のくぼんだ部分

治療のまとめ

若い世代の突発性難聴は比較的改善しやすいですが、老人性の難聴は老化が原因なので回復するのは難しいんです。今回、80歳男性の難聴が良くなったのも一時的でたまたまかもしれませんが、鍼灸治療の可能性を感じた症例でした。

しかし、人間の自然治癒力や生命力は恐ろしいもので、現代医学で原因不明な難病でも自分で治す力が備わっているんですね!

その治癒力を高めてくれるのが東洋医学・鍼灸です。患者さんが治った時の笑顔がこの仕事を長年続けてきた唯一の理由だと思います。

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