頸椎ヘルニア~手の痺れで来院した患者さんの治療後の経過は?

こんにちは!
鍼灸整体師の山本です。

今日から、治療院に来院した患者さんの症状や治療法・術後の経過などを日記形式でご紹介していきたいと思います。
毎日様々な症状の患者さんが来院しますが、8割は首・肩・腰・膝の痛みです。

本日紹介する患者さんは、頸椎ヘルニアで首から腕にかけての痛みと痺れで夜眠れない、寝ても痛みで眼が覚めるというかなり重症の方です。

さて、この患者さんにどんな施術をしたか?どの位の期間でどう変化してかをお伝えします。

患者さん本人の写真や音声は撮れなかったのでご了承ください。

60代男性・頸椎ヘルニア&狭窄症で腕の痺れで来院!

60代男性Iさん。10年来の患者さんである奥さんの紹介で来院しました。

半年くらい前から右手に痺れがあり整形外科での検査結果は
頸椎の軟骨(椎間板)が狭くなり、頸椎狭窄症と椎間板ヘルニアとの診断でした。

痺れや痛みもそれ程強くなかったので、湿布と痛み止めを貰って様子をみるいことに。
その後、日常生活に支障を来す症状ではなかったので特に治療はしなかったみたいです。

しかし、来院10日前くらいから首を後ろに反らすと激しい痛みと痺れが出て来院しました。

検査と治療法

まず、立った状態で首を後方・右側に曲げると、右肩~腕に痺れと痛みが出ます。
今度はベッドに仰向けに寝てもらうと痺れが強かったので、首を前方に上げると痺れ痛みが無くなります。

検査の結果、頸椎椎間板ヘルニアであることは間違いありません。
今度はベッドの胸当てを高くしてうつ伏せになってもらうと痺れがないので、うつぶせで施術開始です。

首の検査以外にも、肩・背中・腰・足の検査も行いました。

(1) 第1・第2頸椎の触診
頸椎を触診すると、右第二頸椎のズレと激しい圧痛あり

(2) 背中と腰の触診
背中~腰に掛けての骨と筋肉を触るとカチカチに硬くて骨の可動域が無い状態。
コレはこれ以上背骨がズレるのを防ぐために筋肉が固くなり防御してる状態です。

(3) 下枝(ふくらはぎ)の触診
頸椎ヘルニアは肩や手だけじゃなく、下枝も痺れることもあります。
やっぱり右側のふくらはぎに圧痛がありましたが痺れは無し。

施術開始

まず、首~腰の骨の椎間関節を緩める手技療法を行います。
だいたい2分~3分間の施術を行った結果、再度検査すると、圧痛があった部位・痛み痺れが半減します。手技療法の後は、鍼治療を行います。

首は付け根の部分の(風池) (天柱)と頸椎両側の硬い筋肉に鍼を8本
肩は僧帽筋のツボ(肩井)に2本
腰は腰痛で使うツボ(腎愉) (大腸愉)に4本
合計14本の鍼を打って10分置鍼します。

10分後再度検査をすると、痺れと痛みの7割が消失してました。

初診から5回の治療の結果!

初診の治療でかなりの改善がみられてので継続して治療を行うことに。

初診から、計5回毎日治療を行った結果、多少の痺れが残ってるけど朝まで眼が覚めることなく眠れるようになったと喜んでいました。今後も一週間に一度の治療を行うことで完治することも可能かと思います。

首のヘルニアは、腰のヘルニアに比べても治療も難しく、完治するにも長い期間が掛かる疾患です。Mrゴッドハンドなんて言ってる私でも難しい疾患です。でも、人間が持っている潜在能力・自然治癒力を最大限に高めれば治癒することも可能なんですよ。

頚椎ヘルニアは早期の治療が大切!

頚椎ヘルニアは症状が軽いからからといって長期間放置すると悪化することが多いので、手の痺れが気になったら医療機関を受診してMRIなどの検査することをおすすめします。

先ずは、痺れや痛みの原因はどこから来るのかを知ることが大切です。原因が分からなければ医療機関では治療方法も決められないので先ずは検査が先決です。

でも、鍼灸などの東洋医学は原因不明の症状でも、免疫力・治癒力を高めることで自分自身の力で改善することができるので、症状の原因が分からなくても全ての疾患に対応できる療法です。

頚椎ヘルニアだけでなく、原因が分からない症状・不定症訴は鍼灸を試してみ下さい。その効果に驚くことでしょう!

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